和室の枠材を15階まで担いで上げる。

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4月に購入した天王寺区の分譲マンションのリノベーションも木工事に入り

大工と日々作業を行っている。

マンションはLVL 間柱という27mm×40mmで長さ2700㎜のものを

一般的には使っている。

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これなら運び込みもエレベーター内に収まるので10階以上だろうと

運搬の苦労はない。

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しかし、それ以上になるとエレベーターに乗らない。その場合は当然、階段で上げなければならない。2700㎜以上の長さの木材は全て担ぎ上げとなる。

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写真は長さ2950㎜の敷居と鴨居のヒノキ材です。

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本物件の階数は16階建ての15階建てです。

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気合を入れてなんとか上がっていくものの7~8階が来ると

一旦、休まないと限界が来てあげられない。

木材はヒノキ材の為、壁にあててキズをいかせるわけにはいかず

体は相当しんどい。

結局、巾木やら半柱、畳寄など計8回 階段で15階まで担ぎ上げる。

その内、大工が手伝ってくれたのは2回。あと6回は自分で上げる。

これが施主支給で原価で仕入れコストを下げるための覚悟しないといけない作業。

汗だくになりながらようやく完了する。

下の図はマンション間柱のLVLで2700㎜の長さのもので何とかエレベーター内に

入っている。斜めに差し入れて上と下の状態です。10本束が入ります。

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和室をどのようにリフォームするかずいぶん悩んだが枠廻りを一新して

総ヒノキ材で新調することに決める。

材木屋で敷居と鴨居の枠材を探しました。

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既存の敷居の厚みは55㎜

既存窓枠の厚みは40㎜ 窓枠鴨居の厚みは30㎜

その通りに再現するかあるいは寸法は変更するか。

大工と打ち合せを行いながら結局畳は特注で製作することにする。

フローリング14㎜とゴムマット5㎜の合計19㎜と敷居を45mmとした場合の

段差の感じも確認してみる。

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既存の鴨居、敷居は2本溝だったため幅2650㎜の2枚障子は幅が広すぎて

何となくバランスが悪い感じがしたため、3本溝にして3枚障子と3枚襖に変更する。

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ヒノキの新材。裏に木工ボンドを塗ってから大工の急こしらえの加工枠で

抑えたところです。

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あとは、押入れのべニアの総やり替えと襖と障子の新調。それに畳の新調になる。

これで壁と天井を珪藻土で仕上げれば純和風の部屋に生まれ変わりそうです。

これをお客様がどう感じてくださるか。である。

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