和室の枠材を変えてみる。

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分譲マンションのリニューアル工事で只今、改修真っ最中です。

和室6畳とリビング10畳の1LDK 44㎡のこの物件を間取りをどのようにするか。

購入後からなかなか方向性が定まらず悩んでいた。

同じ間取りの下層階で同じくリフォームをされている部屋があってたまたま

大工さんを見かけたので「もしよかったらリフォームの内覧をさせてもらえませんか。」と

たのんでみると快く応諾頂き、中を拝見させて頂いた。

和室を洋室に改装し押入れはPanasonicの2枚折れ戸が3つの6枚クローゼットに変更

して和室とリビングの取りあいは3枚引違い戸に交換されていて大変シンプルに仕上げて

おられた。洋室で統一しようと考えていた構想を具現化したサンプルがそこにあって

とても参考になった。

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洋室に統一した場合のコストについては、オリジナル寸法での建具の発注や

和室の天井の下地の作り直しといった別のコストがかかったと教えて頂く。

結局、吊戸で2枚の折れ戸×3セットは重量もかかるため下地を確認できないと

不安でその大工さんは下地を全てやり直したという。

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どこを起点として寸法を決めていったかとかいろいろ教えて頂きさらには

発注されたクローゼットの寸法入りの図面まで下さった。

初めてなのにいろいろ教えた下さり感謝している。

しかしながら、コストと間取りの企画、構想をさらに練り直して

考え抜いた揚句に和室は和室のまま、天井高さも現状の2300mm

のままでリニューアルすることに決定する。

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しかしながら和室の枠廻りが築後30年近く経過して変色し、黒っぽくなっている。

このまま、襖、障子枠を新調しても枠との色合いが違ってリニューアルしたようにも見えないだろう。元々の枠廻りは米とがの材木を使っているが次の枠材を何を使用するか。

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1.ヒノキの無垢材で溝加工、製材する。

2.ヒノキの梁加工材で芯は集成材の材料を使う。

3.米とがの材料を使用する。

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2のヒノキの貼り加工の芯に集成材の入ったものは敷居の場合に桜をつかっていて

表面のヒノキの白木の色味と桜の赤い色味が両極端で自分としては合わせづらい。

金額は上がるがヒノキの無垢材ですべて取り換えることにした。

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写真のように新築当時のLDKと和室の敷居の厚さは55mmある。通常の畳の厚さと同等であるがこれを今回の改修工事で厚さを何ミリにするか。

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リビング側は遮音ゴムマットの厚みが5mm、フローリングのL-45の厚みが12.5mm

合計17.5mmとなる。琉球畳をひく場合は厚みは調整して作成できるようですが

それでも敷居の厚さをいくらにするか悩む。

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とりあえず、敷居もカットして外してみる。両サイドからこのように釘でとめている。

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長さが2650mmある敷居で障子を入れたときに2枚の引違だと一枚の障子枠が大きすぎて

何となくバランスも良くなかった。

これまでの敷居は幅82mmだが次回3枚障子の引違い戸にすると幅が115mm~130mm程度となる。溝としまの幅を計算しながら付柱、鴨居、敷居またお押入れの長押し、畳寄せ、雑巾摺の必要本数、を拾い出た。

これで材木問屋に材料プラス加工賃(製材賃)の見積り依頼を出すまで完了する。

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既存の敷居を撤去してみると高さ調整のパッキンもこんな感じでした。

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来週はいよいよ、大工の木工事とキッチンの取り付けや設備工事が始まる。

職人がいて部材がないような失態をやらないよう前もって余裕を持った商品発注

に余念がない。

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