8月末時点の写真をアップしました。
概ね工事期間は3ヶ月半を要しました。
和室をリニューアルし和モダンな仕上がりにできて
お部屋の雰囲気も良くなったと思います。
室内は床フローリングとし和室は総ヒノキ仕様です。
畳は琉球畳を採用しました。いつも取引頂いてる畳屋さんにお願いし採寸して一から作って頂きました。
リビングと和室の段差が約25mmでもともとは
敷居は2枚の引違い障子用の2本溝であったものを
一枚の幅が広すぎる感じがしたため3枚の引違いフラッシュ戸に
た。
この扉もシナベニアを表面に張っています。
和歌山の木材建具の工場に発注して敷居、鴨居の幅、高さ通りに
あわせて作って頂きました。
もともと1200mmのミニキッチンだったものを撤去しその
右側にはクローゼットがあった部分は撤去、解体して
冷蔵庫置場に変更しました。
キッチンはクリナップの1800mm I型を採用。
パネルは最上位のものとしました。
食洗機も一応、検討しましたが1800mmでそれを導入した場合に
フォーク、スプーンなどを入れる小物引き出しが
取れない為見送ることにしました。
総ヒノキとはいっても実際は集成材の表面を桧貼りにしている
材木です。無垢のヒノキでも検討しましたが製材費用にくわえて
節のないものをそろえるのにも手間がかかるためこの材料を使うこととしました。
表面が桧特有の桜色の白っぽい材質は明るくていいですよね。
襖も特注で一から採寸して製作して頂きました。
ここも、もとは2枚引違いの襖が入っていましたが何ともバランスが悪く
野暮ったい雰囲気だったため、3枚の引違いとしています。
取っ手をワンランク上の金具にしたのも高級感だいぶ違ってます。
押入れは、経年劣化とともに木材が濃く色あせていましたので
敷居、鴨居、半柱 内壁のシナベニアまで全て張替え致しました。
特に右側の写真の部分はワードローブとし、洋服やコートがハンガーで掛けられるように
大工さんに間仕切って頂きました。
和室の壁は珪藻土を塗りました。
壁はややアイボリー色で
天井は白色で2度塗り仕上げとしましたが左官やさんには
下地調整を含めますと3日の仕事となりました。
珪藻土は自宅の和室とリビング、洋室の壁、天井に塗っていますが
調湿効果は最高でクロスの部屋とはリラックス感が相当違います。
一度、住んでみたらわかります。呼吸の楽さというか。とにかく違います。
完成して売り出し後、2週間で購入希望者が現れましてすでに決済も完了し
ひとまずのプロジェクトも完了しました。
今回のリニューアルで難しかったのは自分自身で初めてとなる和室の和風モダンの
リフォームです。
建材、部材の仕入れ発注と襖、畳、シナベニア、珪藻土の組み合わせに加えて
敷居、鴨居を2本溝から3本溝への変更。その採寸も自分で行う難易度の高さを
実感。
元々の敷居とリビング床との段差が45mmほどありましたがそれをバリアフリーに
するのがベストなのかまたは25mmの段差でも収まりはどうか。
など大工となんども相談しながら材木屋の店長さんとも話し合いながらの施工となりました。
「 和室 」日本の伝統の建築。 洋風リビングや洋式設備との調和は、かなり悩みました。
今後はファミリータイプでも今回の経験でいろんな応用が出来るはずだと思っています。