FPから見た相続ビジネス・研修会

大阪府下の不動産業者で構成するネットワーク関西21の月例会が西成区の


港不動産で20日開催された。


本日の研修内容は「FPから見た相続ビジネス」 ~不動産コンサルティング事例~


のテーマで エフピーコンパス 代表 平井 寛氏が講義を行った。


氏はCFPや1級FP技能士の資格のほか宅地建物取引主任者、不動産コンサルティングマスター資格


も所持されている。


さらに、相続問題に特化した専門家メンバー「相続トータルサポート関西」 の代表でもあり、名実ともに


相続のプロである。


1ヶ月前から私から平井先生に講師をお願いし、快く引き受けて頂いた。


参加者は、天王寺、吹田、江坂、枚方、樟葉、高槻、泉北中央、西成区、西区


の業者が参加した。


相続のポイントとなるところを体系的に分かり易く教えた頂き改めて注意する点、


抑えなければいけないポイントなどを再認識することが出来た。


平成27年以降は相続税の改正で更に対象者が増えることは明白であり


業務上、今後必ず行き当たる問題となるので日頃からの研鑚は必須だと


実感した。

相続についての悩み


① ヒト


相続人の意見がまとまらない


自分たちには子供がいない


再婚で、あったことのない配偶者の子供がいる


自分の親の相続が心配だが言い出せない。


父親が痴ほう症気味で、意思能力があるかどうか


養子縁組をするのがよいかどうか。


借地に借家があるが、貸主との関係が良くない。


誰に相続の相談をしてよいのかがわからない。


② モノ


所有している不動産がどこにあるか判らない


境界がどこなのか判らない


建物が老朽化しているが補修か建て替えか


戸建ての建物・庭の管理は誰がするのか


空室の多い物件はどうすればよいのか


生命保険や金融商品をどこに預けているのか


借地や借家を所有しているがどうすれば良いのか。


どの有効活用をするのが良いのかがわからない。


③カネ


相続税がいくらかかるのかがわからない


贈与を活用するメリット・デメリット


納税資金が足りるのか(延納・物納)


保険を活用するのが本当に良いのか


土地を売却した場合の手取金額は


どの金融機関から借りるのがよいのか


税理士さんや司法書士さんに支払う金額は


交換や建て替えなどの特例を活用できないか


④ジョウホウ


相続税他税制の改正はあるのか


将来金利は上昇するのか


土地の価格は今後どうなるのか


周辺地域の計画や計画道路などは


どの会社に建築をお願いすればよいのか


遺言書を書くことを勧められるが本当に必要か


本当に自分は相続対策が必要なのか判らない。



これらの悩みをコンサルタントが一人で対応することには無理があるので


チームをもって取り組める相談相手を探すことが重要となる。


「相続トータルサポート関西」はそれらを補える集団ではないかと思う。


セミナーが終了し、その後はネットワーク関西21恒例の各社「市況報告会」


地元エリアの土地相場、マンション、戸建てがどう変化してきているか


取引の状況などを発表する。


更に自社の動向として売買、賃貸、管理、コンサル事例など取引にかかわった


案件の成功事例、失敗事例なども発表する。


複雑な案件で自社では解決策が見つからない問題をここでぶつけることが出来る。


宅建番号(10)という業者もいるのでそこは全員から意見を出してもらい難解な案件の


解決策を探す。


概ねの意見として市況はやや強含みになってきた感想であった。


中心部の中古ワンルームマンションが価格が上がっている。利回りは


7%~8%といったところか(表面利回り)


次回は12月に例会が開催される。

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