住宅購入が決まってから銀行に住宅ローンの申し込みを行うことになると、まず事前審査申込書に個人の内容を記載して銀行の保証会社に融資の合否をして頂くことになる。
その中で、必ず銀行は2つの個人信用情報機関に申込者の現在の借り入れ状況、カードの種類、残高、クレジットの購入枠、過去2年間の引落の履歴、保証債務の確認、延滞履歴、キャッシングのある、無など
を調べる。
その一つがCIC(シーアイシー)という個人信用情報機関でもうひとつは、JICC(ジェイアイシーシー)という個人信用情報機関である。
銀行は事前審査の中で必ずこれらの期間に申込者の状況を確認する。
銀行や不動産業者の業界用語で 「個 信 を た た く」 というのはこのことである。
個信をたたいた履歴もそれぞれの機関に履歴として残ることになる。
ここで気を付けないといけないのは、A銀行が信用調査で個信をたたいたとする。
仮に申込者が田中さんだとして、1番目の銀行で何らかの理由で断られたとする。
2番目にB銀行、あるいは同時にC銀行に事前を申込した場合これで3つの銀行が
個信をたたいたことになり、当然、各信用情報機関にどれどれの銀行が見に来た履歴が残ることになる。
個信をたたいた銀行の履歴が3回以上になると通りにくくなるとローン担当者は言われた。
個人の方はこれらの機関について知らない方が多いので、これについてアドバイスをしたいと思う。
一度、ご自身各地域のCIC,JICCのオフィスを探して、本人が直接CICに訪問し、運転免許証や身分証明をもって500円の手続き費用でそこの申込用紙に記入して提出する。約10分程度待ち時間の後、銀行が
知るであろう個人信用情報を先に自分自身で知る事が出来る。
何が、マイナスになっているか、過去2年以内の引落はどうだったか、その状態で住宅ローンを申し込んで通りそうなのか、否か。
以前こんなケースがあった。お客様が来店され、買う物件も決まり(2800万程度)いざ、事前審査申込みとなった。その前に私は上記のことをアドバイス差上げたら本人が、CICに直接、確認に行った。
その結果は、カードの引落が直近6ケ月以内に4回、遅延した記録が出てきた。本人に聞いててみると
携帯電話の料金だという。
それで銀行のローン担当に確認すると「それだめですね!」銀行の事前審査申し込んでもらってもおそらく通りません。
銀行はついうっかりがあったとしても、許容できるのは6ケ月で1回の遅延しか無理で2回は通りません。といわれる。
あと一年ぐらい正常に支払ってもらい1年間で2回、半年以内で1回以下にしてから、再度申し込んでください。」といわれる。
カードの枚数、種類、ショッピングの額、キャシングの額、クレジットの残高、消えたつもりの消費者金融ローンの契約、保証債務 過去の延滞履歴などがわかる。
消えたつもりというのは、消費者金融で過去にローンを借りていて数年前にそれを全額返したので本人はもう何も関係もないと思っている。
ところが、このCIC,JICCで個人信用情報を自分で上げてみるとそこにはないと思っていたはずの消費者金融会社の契約が残っていたりする。包括契約といった記載はそれであり、要は残高も借り入れも現在何もないのに契約が残っているのである。
今日その気になればすぐに借りれるというわけで、銀行からするとそういう契約を持っている申し込み者は大きく減点するようである。
だからもし、過去のそういう契約を見つけたら消費者金融会社に連絡をして直ちに解約することである。そうすると包括契約といった記載はなくなり、何も問題はなくなるわけです。
次回、また別のケースをアップしたいと思います。